エフェクターを使わない人の為のエフェクター!? GAS FX / Drive Thru

エフェクターを使わない人の為のエフェクター!? GAS FX / Drive Thru

少し変わったコンセプトで生み出された暖かな、クリーンブーストからクランチサウンドを得意とするオーバードライブペダルを紹介します。

このエフェクターはGAS FXという英国ウェールズのハンドメイドエフェクターブランドで作られています。時間と手間を惜しまずに作られるそのペダルは高い評価を得ているそうです。

タイトルに”エフェクターを使わない人の為のエフェクター”と書きましたが、これはこのエフェクターブランドのコンセプトなんです。一見するとよく分かりませんよね。エフェクターを使わない人の為のエフェクターって矛盾してますし(笑)

これはどういうことかというと、GAS FXのペダルは、特にエフェクターを使わないプレイヤー、つまり”アンプ直派”の人のために設計されているんだそうです。

エフェクターを間に入れることによってダイナミクスが狭まったり、ギターやアンプそのものの音色に余計な味付けをして出音がエフェクターの音にならないよう配慮し、アンプ直派ユーザーでも納得して使用できる造りになっているそうです。

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この写真はペダルの内部のものです。 よくあるプリント基盤を一切使わず、古いハンドワイヤードアンプと同様にタレットボードで作られています。

タレットボードの詳しい説明は省きますが、空中配線によりロスが少なく、効率の良い信号経路を実現することができるそうです。 載せられるパーツ類も選りすぐっているそうで、製作者の高いこだわりが感じられますね。

 

Drive Thruのコントロール系に関してです。

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基本的なコントロールは左からVolume、Tone、Gainとなっており、歪み系ペダルによくある構成になっています。たださらにプラスでToneとGainノブの間にトグルスイッチが付いています。このトグルスイッチはゲルマニウムとシリコンのサウンドを切り替えを行うことができます。

ゲルマニウムセッティングでは甘くて分厚い音が特徴的でどちらかというとクリーンアンプよりも軽く歪ませたアンプに最適なモードだそうです。アンプで作り上げた音にさらにパンチが欲しいときにオススメできると思います。

シリコンモードでは、小音量のアンプなどでプッシュしたバルブアンプのサステインやフィールが必要な時に有効だそうです。

ざっくりとした使い分けをすると大音量で弾くならゲルマニウム、小音量で弾くならシリコンが良いみたいです。まあ使うアンプとの相性をみて、しっくりくる方を選べば良いと思います。 サンプルセッティングがいくつかあったので紹介します!

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<Geモードサンプルセッティング>

  • CLEAN BOOST :最も透明なセッティングで、このセッティングで作られる歪みは全てアンプの歪みです。バルブアンプのフロントエンドをプッシュしたり、長いケーブルによる減衰を防ぐには最適です。
  • BLACKFACE PREAMP:ゲインを上げたブラックフェイス期のFenderプリアンプを思わせる、クリーンかつダーティなサウンドです。
  • TWEED OVERDRIVE:1970年代初期のクラプトンやニール・ヤング、イーグルスのサウンドを形作るミッドレンジの強いダークなドライブサウンドを作ります。そのサウンドの持つコンプレッションはまさに50年代のツイードトーンです。Toneノブで、50年代初期から後期のツイードトーンを調整できます。

<Siモードサンプルセッティング>

  • SRV DRIVE:SRVが、最も偉大なブルーストーンを作っていたことは、誰もが認めるでしょう。しかし、その音は“TS-○○”を使えば得られるというものではありません。そこにはトランスペアレントなドライブと、クランクアップしたクラシックアンプのダイナミクスが必要です。
  • VOXY LADY:トーンコントロールを下げ、ボリュームとゲインを適切な位置にすることで、クラシックブリティッシュアンプを代表するVOXYなトーンが得られます。ToneとDriveを上げればトップ・ブーストのトーンも得られます。
  • PLEXI CRUNCH:Drive Thruの最もアグレッシブなセッティングです。Siモードでは、ゲインを上げると音色が自然とダークになります。そこでToneを上げ、プレキシアンプのトレードマークとも言えるエッジーなクランチとバイトを作ります。

それぞれのセッティングで実際に弾いてみた場合の動画を下に貼っておきます。参考にしてみてください!

個人的にはVOXY LADYとPLEXI CRUNCHが好きですね。特にPLEXI CRUNCHはオールドマーシャルが好きな人には良いかもしれないですね。

自分はいつもアンプだけで音作りを完結させて、プラスαでエフェクターを使うというスタンスなので、そういう考え方の人もしくは普段全くエフェクターを使わない人にオススメのペダルだと思いました!

もう少し安ければ良いんですけどね。。。(笑) 気になった方は是非試奏してみてください!